2017/07/15

ボルテージレギュレーターとラジエーターカバーの取り外し

 六角レンチ1本で4つのネジを外すだけでパパっと出来ると思ったこの作業。実は意外に手こずりました。だってサービスマニュアルに書いてない箇所があるんですもん。

 ラジエーターサイドカバーの取り外しと、ボルテージレギュレーターの取付ねじを外すのは簡単なのでそれ以降から始めます。

まずはラジエーターカバーの両端にあるねじを左右合わせて4本外します。ねじを外したらこのようにラジエーターカバーを少し広げながら手前にずらすように外します。


 ラジエーターカバーの底面はまだ外れていませんが、こんな感じにカパッとラジエーターカバーが手前に開きました。


 ラジエーターカバーは左右4本のネジだけで取り付けています。ラジエーターカバー底面は凹凸状にはめ込んであるだけなので、そのままラジエーターカバーの下側を持って手前に引くとラジエーターカバーは外れます。


 ボルテージレギュレーターに接続されているコードはラジエーターカバーの裏面から外します。まず配線コネクターのロックを外します。こちらはロックされている状態。


 ロックが外れた状態。ロックが外れれば力を入れずにコードは抜けます。


 ぎゃーーーっ! ラジエーターカバーの中から沢山のゴミがっ! 恐らく走行中に吸い込んだのでしょう。


 ぎゃーーーっ! 今度はボルテージレギュレーターに跳ね石がびっちり詰まってます。跳ね石がぶつかって塗装も剥げてます。こうして何度も跳ね石が当たる所をみるとボルテージレギュレーターに故障しやすい理由が分かります。保護カバー欲しいなぁ。


 ラジエーターカバーの裏面です。ボルテージレギュレーターの取付が補強されているのが分かります。ボルテージレギュレーターの位置が変わった後期型の場合、安易なラジエーターカバーのメッシュ化等のカスタムは避けた方がいいですね。


 ところで、この作業のどこが手こずったのか・・・。それはラジエーターカバー底面の取り外し方です。

 僕は作業前に卓上と現物の目視でいつもリハーサルを2回してから作業に入ります。作業工程を迷わない、部品の取り扱いに余計な力を掛けないのが僕のモットーです。

 いつものようにリハーサルをしたところ、サービスマニュアルにラジエーターカバー底面の外し方が記載されていません。ラジエーターカバーの底面を覗きこむと確かにラジエーター本体のマウントに挟まっています。はて?どうやって外すのか? 色々インターネットで調べましたが誰もそれに言及していません。(だってはめ込んであるだけで簡単に外せるからwww)

 どうやって外すんだろ? 無理矢理外してバキっと割りたくないし・・。かと言ってラジエーターカバーを外すのにラジエーター本体丸ごと外さないといけないなんて構造的に考え難いし・・・。何らかの取り外し方があるはずだ・・・。

 あれこれラジエーターを覗き込んだりインターネットで調べたり散々悩んだ挙句、もうやっちゃえ! と作業を始めたところ、あれ? これってまさかの手前に引くだけなんじゃね? と途中で無事に気が付きました。

 時には計画を立て過ぎずに行動を起こしてみるのも大事だと改めて認識しましたとさ。ははは。