掃除したのにヒーターにまだびっしりと金属粉が付着しているのが見えるでしょうか。
配線したままハンドルバーに穴を開けたせいでヒーターの配線シール部分が金属粉だらけになりました。いくら掃除してもシールの粘着部分に金属粉が付いてしまい全然剥がれません。もうここまで来るとどうしようもないです。敢えて率直に意見を申し上げますが、お客さんの大事なバイクのパーツを壊すようなショップは弁償して謝って欲しいです。
そしてもう一つ。延長した電線が太さが全然合ってません。またこの太い電線にはプリントが無いので耐熱性はあるのか等情報が掴めず、どのようなケーブルなのかが全く分かりませんでした。
白色コードなんて太さだけでなく青色に色まで変わってしまういい加減さ。ちなみに最初にこのヒートデーモンを取り付けた某ショップは閉店しました。
続いて、取り外したヒートデーモンのコントロールスイッチを新しい左スイッチハウジングに埋め込みたいので分解します。
わ、割れてる。
なんで蓋割れたの? またどちらかの某ショップがやらかしたのを黙っていたのでしょうか。しかしもうどちらのショップにも二度とバイクを預ける気はありませんので、どちらのショップが原因なのか分からなくても気にしない事にします。
スイッチ部分の分解完了です。
スイッチ基盤がもう少し小型化されていれば、新しい左スイッチハウジングに流用する予定ですが、サイズオーバーなのでスイッチ部分のみ買い直すことになりそうです。残念です。これぐらいの基盤なら秋葉原で部品を買って来て自作しても良いのですが結果的にその方がコストも手間も掛かりそうなので断念しました。
配線は 緑色・白色。隣が黒色・黄色です。それにしてもハンドル内の配線なのにどうしてこんなに汚れているんだろう。
次は配線です。熱を発する製品なので火災防止を考慮して、ちょっと慎重に電線を選びたいと思います。まずは現物で下調べです。
電線のプリントを見るとこう書いてありました。これは何を意味するのでしょうか。早速調べてみました。
CSA AWM 1007 FT1 22AGW VW-1 80℃ 300V 2214500 WL
AWM 1007 FT1 22AGW VW-1 80℃ 300V LL210593 WL +LF+ FUTIAN
CSAはCanadian Standards Associationの略称でカナダ規格協会と呼ばれる標準化団体です。cが付いたULマーク(Recognitionマーク)があるのでULで試験と認証を受けたカナダ向けCSA認証品・CSA適合品です。
FT1は耐燃性です。FTはFlame Testの略で、CSA規格の垂直燃焼試験FT1に合格した製品を表します。VM-1は耐熱ビニル絶縁電線を表し、AGWはアメリカの電線寸法規格で、AWG22だと直径0.6438mm、断面積0.3256sqです。住友電気工業の製品ならばこれが適しているのでしょうか。
結果的に紆余曲折があったせいで、残念ながらヒートデーモンは再使用できるパーツが限れてしまいました。ショップに対して批判的な記事をあまり投稿したくないですが、こうやって余計な出費が増えていくと本当に腹が立ちます。